神戸大学 東日本大震災支援・調査活動報告会(第4回)報告
日 時:2011年6月23日(木)午前9:00-12:30
場 所:神戸大学 神大会館 六甲ホール
主 催:神戸大学 復興支援プラットホーム 都市安全研究センター
参加者:58名
東日本大震災が発生して100日を過ぎ,復旧が進み復興に向けて議論がなされる地域と,そうでない地域が顕在化してきました.地域の中を見れば,生業・世帯・個人ごとに様々な事情が見え隠れしていて,被災後とひとくくりにすることはできません.
神戸大学の研究者は,学問領域の垣根を越えて,現地における被害・復旧・復興過程を調査してきました.法学・人文学・発達学・海事科学・工学などの多様な視点から3月11日から現在に至る過程を見つめ,活動してまいりました.
今回は,研究者として見つめるだけでなく「活動」を通して被災者と関わり合ってきた「成果」を報告してもらうための発表の機会を設けました.
都市安全研究センターとしましては,これまでの経験を越える災害の多様な側面を皆様と共有できたことで一定以上の効果がある報告会ができたものと考えております.
今後は都市安全研究センターオープンゼミナール,神戸大学復興支援プラットフォーム報告会,神戸大学復興支援プロジェクト提言に関する検討会などでこれらの課題について議論していく所存です.
<プログラム>
1. 宮古市の港湾、臨海地区の被害状況調査
2. 東日本大震災における保健医療・社会福祉施設の被害と対応行動
小田利勝(人間発達環境学研究科)
3.
災害応急支援における被災者ニーズ
金子由芳(国際協力研究科)
4. 東日本大震災による歴史的環境における被害と問題点
足立裕司(工学研究科建築学専攻)
5.
被災地での地域歴史遺産保全活動、震災記録保存活動とその課題
奥村 弘(人文学研究科)
6. 大船渡における学生ボランティア活動
高尾千秋(人間発達環境学研究科)
7. 津波による地盤汚染に関する調査結果
飯塚 敦(都市安全研究センター)