神戸大学  東日本大震災支援・調査活動報告会 報告

日時:平成23年5月19日(木)午前9:00-12:00

場所:神戸大学 六甲ホール

主催:神戸大学 震災復興プラットフォーム,都市安全研究センター

参加者:93名

去る3月11日の東日本大震災が発生して以降,神戸大学の研究者は,大震災からの迅速な復旧と復興を目的に,現地における被害・復興状況を調査してきました.そのうち,いくつかの調査課題は,都市安全研究センター突発災害調査助成,平成 23 年度都市安全研究センター突発災害調査プロジェクト助成によって調査活動を行っております.
 今回は主として工学研究科と都市安全研究センターの教員が東日本大震災についての支援・調査活動に携わって得た経験について、ご報告する機会を設けました.
 今回の報告会には○○名の参加者を得ました.また,在神の報道機関も参加,収録されました.今回,下記の5名の研究者による速報が報告され,ディスカッションが会終了後も続いていました.
 今回の報告会で阪神・淡路大震災との違いや津波災害の詳細などについて詳細な報告を聞くことができました.また,復興に際しての行政・技術者・民間その他様々な立場における取り組み方法の違いも提示されました.さらに,今後も引き続く地震関連の大災害に対するパラダイムシフトも提示されました.
 今後も本学研究者による,東日本大震災についての検討会を継続していく所存でありますが,復興にむけて一定以上の効果がある報告会ができたものと考えております.

プログラム

1. 津波火災の発生状況と津波・火災への対応行動についての事例報告
−岩手県山田町・大槌町、宮城県気仙沼市・石巻市等での現地調査を中心として−
北後明彦(都市安全研究センター)

2. 三陸沿岸地域の避難、仮設住宅での生活に向けて必要なこと
−災害時要援護者の観点から−
大西一嘉(工学研究科建築学専攻)

3. 岩手県・大槌町と陸前高田市の災害ボランティア活動と避難所についての報告
−「遠野まごころネット」での神戸大学生ボランティアの活動から−
藤室玲治(都市安全研究センター)

4. アーキエイドと気仙沼における復興支援計画
−東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク(アーキエイド)−
槻橋修(工学研究科建築学専攻)

5. 東日本大震災における災害復興計画策定の現場からの報告
−震災からのよりよき復興にむけて−
塩崎賢明(工学研究科建築学専攻)