神戸大学都市安全研究センター

H19オープンセンター 行事1

防災・減災に関する公開講座

開催報告

 平成19年度の都市安全研究センターのオープンセンター第1弾「防災・減災に関する公開講座」を,10月6日(土)10~13時に神戸市灘区役所との共催で灘防災研修室(旧灘区役所3階)にて開催しました.参加者は82名でした.

 講演会は,まず沖村センター長による開会の挨拶ではじまり,有木副センター長による都市安全研究センターの紹介,以下の2つの講演が行なわれました.

総合司会:吉田信之准教授
センター紹介:有木康雄教授(副センター長)
 

 沖村孝先生による「土砂災害対策の変遷 -土砂災害を少なくするために-」と題する講演では,土砂災害対策の移り変わりと今後の課題について分かりやすく説明していただき,命を守るためには住民が積極的に避難すること重要であるというお話をしていただきました.
 北後明彦先生による「密集市街地の街区レベルの防災-地域消防力によるソフト対応とハード改善」と題する講演では,自主防災組織による消火活動等のソフト対応の整備の考え方とともに,まちづくりとして住宅や路地裏を改善する取り組みについて紹介していただき,どのようにすれば市民が主体的に防災に取り組んでいくようにできるかについて説明していただきました.

 いずれの講演も,講演後,会場から活発な討議がなされ,住民の方々の関心の高さが感じ取れました.

講座1:沖村 孝教授(センター長)
講座2:北後明彦教授
 また,講演会後の約1時間のフリータイムでは廊下に展示されたセンター研究紹介パネルを前に参加者と教員が気軽な雰囲気で意見交換が行なわれていました.

 最後に,本行事を開催するにあたり灘区役所ならびに灘消防署の方々には,たいへんお世話になりました.ここに記して謝意を表します.
質疑応答の様子
研究紹介パネル展示の様子