緊急報告会

 わが国から多くの調査団がジャワ島ジョグジャカルタ入りし,必要な調査を行っ
て帰国しておりますが,神戸大学では,学術調査ばかりではなく,わが国が持っ
ている震災復興に関するリソース,特に神戸大学の保有する「阪神大震災」から
の復興プロセスでのノウハウを現地に還元,提供することを重要視し,その方法
を模索しておりました.今回,現地の被災が,住居の対震災脆弱性にあることか
ら,7月22日から29日の期間,神戸大学COE「安全と共生のための都市空間
デザイン戦略」から,専門家チームを派遣しました.このチームの活動の報告会
を開催いたします.

 なお,報告会を開催させていただく,神戸フィールドスタジオとは,阪神大震災で
甚大な被災を蒙った神戸・長田地区に,神戸大学COE「安全と共生のための都
市空間デザイン戦略」が,安全と共生の視点から,地域住民の方々と協働,協力
して,震災に強い街づくりを推し進める拠点として開設したものです.

今回の専門家チームは,現地で,竹材を用いた仮設住居の設計も行い,これは,
実際に採用される見通しです.今後,神戸大学COE「安全と共生のための都市空
間デザイン戦略」は,ガジャマダ大学の建築,土木系チームと共に,これまでの
研究成果を,継続的・積極的に,現地の復興活動に役立てていこうとしております

                    記

 日 時 平成18年8月22日(火) 15:00〜17:00
 場 所 神戸大学 神戸フィールドスタジオ (神戸市長田区久保町)
 内 容 「ジャワ地震・津波の被害と復興」
1 調査の行程と概要            重村力(神戸大学教授)
2 被害の概略               北後明彦(同助教授)
・芝真理子・和田ちはる
3 緊急対応 シェルターの問題       塩崎賢明(同教授)
4 被災の性格と建築構造上の問題      難波尚(同助手)
・芝真理子・和田ちはる
5 仮設住宅の問題と提案          浅井保(同助手)
・山崎義人(同研究員)
6 今後の耐震住宅推進の諸問題       重村力・難波尚
7 西部津波被災地域の現状         山崎義人・北後明彦・塩崎賢明
8 ガジャマダ大学と神戸大学との今後の交流 重村力
9 NPOからみた救援・復興対策の現状   横山葉子(CODE)

主催:神戸大学COE/安全と共生のための都市空間デザイン戦略,神戸大学都
市安 全研究センター
共催:海外災害援助市民センター(CODE)

問合せ先: 
都市安全研究センター事務室,TEL 078-803-6437/FAX 078-803-6394
神戸大学COE「安全と共生のための都市空間デザイン戦略」神戸フィールドスタ
ジオ, tel/fax:078-643-0456,e-mail:kobe-fs-coe@yacht.ocn.ne.jp

神戸大学COE、神戸フィールドスタジオの所在地は,
神戸市長田区久保町6丁目アスタくにづか4番館東棟 302-2
です.詳細は,http://sasycoe.eblog.jp/wiki/をご参照ください.

ジャワ島地震・津波の被害と復興 緊急報告会 
ジャワ島地震・津波の被害と復興 緊急報告会報告