神戸大学 都市安全研究センター Research Center for Urban Safety and Security      都市安全研究センター
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RCUSS について

センターの強み・特色

都市安全研究センターは、「安全かつ快適な都市の理念を構築し、およびそれを実現するための手法、システムについて総合的に教育研究を行い、もって活力ある都市の創出に寄与する」ことを目的に、1996(平成8)年5月11日に設置された。都市は、活力ある生産・経済・文化活動の場として多様で豊富な機能を備え、また潤いある生活の場として快適で良好な環境であることが求められるが、何にもまして安全で安心な場であることが求められている。しかし都市は、つねに集中化や過密化を伴う巨大で複雑なシステムであり、同時に地震や洪水等の自然災害あるいは人間活動による環境破壊や汚染によって壊滅的な打撃を受けかねない繊細なシステムでもある。  

1995(平成7)年1月17日の兵庫県南部地震によって、我々は、余りにも多くの尊い犠牲を払って、都市の脆弱性をあらためて認識し、都市の安全確保のために総合的な研究の展開と遂行が必要であることを痛感させられた。神戸大学は、被災地の総合大学として、貴重な体験を基礎に、真の安全・安心な都市の創出をめざして、都市ゆえに生じる多種多様な災害についてハードおよびソフトの両面から学際的かつ総合的に研究するため、その中核として研究センター設置を文部省に申請し、これが認められて当研究センターが設立された。

都市安全研究センターは当初「都市構成」「都市基盤」「都市地震」「都市安全医学」および「都市行政産業基盤」の5研究分野で発足した。このうち都市構成と都市基盤の2研究分野は、センターの創設とともに工学部附属土地造成工学研究施設が廃止されたのに伴い、その研究成果と知見の継承および教育・研究のさらなる発展を図って設置されたものである。その後、1997(平成9)年度に「都市情報システム」研究分野が、1998(平成10)年度に「都市安全マネージメント」研究分野がそれぞれ増設された。設立10周年を迎えた2006(平成18)年4月には、全面的な改組(3大研究分野体制:リスク・アセスメント、リスク・マネジメント、リスクコミュニケーション)を行い、「防災」と「減災」の両面に立脚した、より積極的に住民の命を守ることを目的とした安心・安全な社会の構築を目指す仕組みや手法の研究を推進していくことになった。

都市の安全と良好な環境を実現するために工学的な面からは、都市を構成する構造物、ライフライン、交通・輸送システム、情報ネットワーク都市地盤特性、都市施設と地盤の強化、緑地や水辺空間、安全マネージメントなどの計画・設計・施工・管理・活用に関する教育と研究指導を行っている。また、大学院工学研究科、大学院システム情報学研究科、大学院理学研究科、大学院医学研究科においても、都市の安全と環境、情報、医療などに関する広い視野、深い理解および高度な能力を持つ人材の養成をめざして教育と研究指導を行っている。また研究成果の着実かつ迅速な社会還元をめざし、地元自治体との連携を積極的に進めている。
 

最近における特記事項
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1.活動報告書
活動報告書(2020年)
活動報告書(2019年)
活動報告書(2018年)
2.研究報告
研究報告(2025年)
研究報告(2024年)
研究報告(2023年)
すべての研究報告・活動報告は「発行物」ページにあります。

3.RCUSSオープンゼミナール
(令和7年5月まで第304回)